実も蓋もない話#2/森厳なゲーム

将棋の勝負は、運の介在する余地が少なく、素手の力が直に結果となって現れます。

戯れ将棋は別として、真剣に読みを戦わせる対局では、
紙一重の実力差でも、十番も指せば星にかなりの開きが生じます。

張りぼてのトラは通用しません。


実力の評価に於いても曖昧な表現は将棋の厳しさに似合いません。

「強いから勝つ」は話が逆です。
「勝った者が強いという評価を受ける」、これがまともな順序だと思います。


アジア大会のサッカー男子で大会前の予想に反して日本が優勝しました。

決勝翌日のスポーツ面、優勝を伝える記事は言い訳の羅列でした。

曰く、
「技術でも身体能力でも相手が一枚上手だったが」、、戦前の予想の根拠が間違ってはいなかったことを強調し、、
その上で、、「クロスバーに救われたピンチが2度、三度」、、番狂わせの理由をほじくり出すのに四苦八苦です。

この記事の筆者も半月もすれば恐らく「オカチャン、ゴメン」路線の踏襲者です。

評論する者に、このようなヌエ的な立ち位置が許されるのは、事実、運に左右される部分が小さくないからでしょう。


この対極にあるのが将棋です。

運の関わりうる僅かな隙間さえ、次のような格言で封印してしまいます。

「運も実力のうち」

続きは、次回更新時

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