奥多摩湖ロープウエイ/川野駅

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昭和36年から数年間営業していた奥多摩湖ロープウエイは湖の西端近くを南北に横切っていました。

南岸側が奥多摩周遊道路脇の三頭山口駅。
北岸側が右の写真、青梅街道端の川野駅です。

駅舎は川野トンネルの真上から数十メーター湖寄りの崖縁に位置しています。

都心方向から見て、トンネルを抜けた先の右手にある舗装された坂道を100メーター余り登れば行き着きます。歩いて5分とかかりません。

地内は300平米程。隣接するテニスコート、ゲートボールグラウンドと共にフェンスで囲まれています。


ここより更に上への坂道を見つけて登ってみましたが、すぐにダートになってしまいました。無線運用には嬉しくないロケーションです。

川野駅構内には現在は入れません。ここに掲載した写真は、2007年にアパレル関係の写真撮影に偶然行き会わせた折に、了承を得て撮ったものです。

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上、木立ちに埋もれた静寂の中に佇む駅舎。

扉のない正面玄関と枠だけの窓。暗闇に瓦礫の散乱した室内。風雪の刻まれたモルタルの外壁。40余年前に声を失ったスピーカーが山間を見据えています。
半世紀になりなんとする虚ろな歳月を堪えた川野駅の姿です。

左、プラットフォーム正面左寄りから撮ったゴンドラ。

駐車場


上は、川野トンネルを抜けて左手、奥多摩湖レストセンター前の都営駐車場。
ここから駅まで徒歩五分ほど。

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詳しく知りたい方は以下をご覧下さい。

川野トンネル kawano_02

左−川野トンネル。下り方向に抜けた先から写しました。  右−川野駅への取り付け道路。

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左−坂を登り切って右手に駅への進入路。  右−エントランス。右下に改札のゲートが見える。

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プラットフォーム先端から運転室を写す。 左−正面。奥に運転室の窓。 右−右寄りから写す。奥に機械室の入り口。

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左−運転室の操作盤。  右−運転室から見たプラットフォーム。

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左−配電盤室。パワーサプライ。  右−機械室。大きなモーターとトランスミッション。

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上の写真は、曳索(引き綱)を受け、駆動装置に導く滑車です。
左がゴンドラ「みとう」の支索側。 右がゴンドラ「くもとり」の支索側。
滑車が二重になっているのは曳索が二本で構成されているからだと思います。

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支索(支え綱)のターミネーター。二本の支索それぞれに一基ずつ。堅固なコンクリートブロックを集積して作ったアンカーに埋め込まれています。
アンカーはコンクリートを打ち放した四角い穴に「入れ子の升組み」のように収まっていて見えているのは上面のみです。
下部の様子は視認できません。
乗ると僅かながら弾むので、底部は浮いているようです。つまり支索のテンションを保つための重錘(重り)として機能しているものと思われます。


下は、奥多摩湖ロープウエイを例とした交走式の模式図です。
* 破線は、プラットフォームと機械室の境を表しています。

ropeway_f_a ropeway_f_b ropeway_f_c

矢印で曳索の駆動方向と支索に沿ったゴンドラの進行方向を示しました。

川野駅を始発駅とみなして、↓
赤の矢印 =「くもとり」は往路、「みとう」は復路
青の矢印 =「くもとり」は復路、「みとう」は往路


  • ゴンドラ「くもとり」が川野駅に、ゴンドラ「みとう」が三頭山口駅に停車している状態を起点にすると、、

  • 図1 図2 図3
  • 以上のように、往路、復路、の同時運転を行います。

  • 二台のゴンドラは、それぞれ独立した支索にブル下がって折り返しを重ねるだけです。
  • 対向車線(?)に回り込むことはありません。念のため

  • !!筆者は循環式のロープウエイには乗ったことがありますが、交走式に乗ったことはありません。
    運行の様子を見たことすらありません。上記は殆どが想像です。


    川野駅構内には、現在は入れません。
    このページに掲載した写真は、アパレル関係の写真撮影に行き会わせたさい、了解を得て撮ったものです。

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