たとえ移動運用であっても、海外局それもレアスポットとの交信を狙うならば、Web-clusterをモニターできるに超したことはありません。
しかし、移動運用先となる人里離れたロケーションにはWIFIが届いていません。
アマチュア無線家が真っ先に思いつく善後策は当然のことながら無線の利用です。
ハムはハムらしく、本家本元のパケットクラスターを使えば良いと筆者も考えました。
ところが、これは甘かったようです。
パケットを離れて10余年、竜宮城で暮らしている内に浦島太郎になっていました。
結論から言うと、当初の目論見は潰えました。
435Mhz帯にはノードが存在しない模様なのです。それどころか、パケット通信そのものの気配すらありません。
これから書く一連の試みを開始して間もないころに、この状況には気が付いていましたが、古典的なデータ通信に対する技術的興味が蘇り、懐かしい装備の再現にまで至ってしまいました。
つまり、パケットクラスターをモニターする手段が目的に化けてしまったのです。
未だ確認したわけではありませんが、交信相手(接続対象)は、殆どいないでしょう。
ですから、大多数の方にとって本稿は読むに値しないと思われます。
該当する方は早々にページを抜けて下さい。
- コンピューター
新たにラップトップを買いました。エンデヴァー(エプソン)のエントリーモデルです。
ただし、パケット通信だけを使用目的に購入したのではありません。念のため、、
ハムのパケット通信は25年以上も前の貧弱な動作環境の下に培われた技術です。
最近のコンピューターは例えエントリーモデルであってもパケット用としては明らかな過剰品質です。
余裕はありすぎるくらいですが、だからといって、問題が全くないわけでもありません。
それは、以下に、、
- USB⇔RS232C/変換ケーブル
TNCとコンピューターの接続にはRS232Cを使います。
しかし、今時のラップトップコンピューターに232Cインターフェースなど付いていません。
外部装置の接続はUSBが言わずと知れた標準で、これを使えれば簡単です。
PCデポで、変換ケーブルはすぐに見つかりましたが、その高いこと!!、六千円以上します。
ネットで調べたら、同様の製品が各社から発売されていて、価格もまちまち。
レビューを見ると、安い製品の評価はおしなべて低く、\680の製品に至っては「安物買いの銭失い」とまで書かれていました。
結局、配達の帰りに立ち寄ったコジマ電気で四千円弱の(エレコム製)変換ケーブルを買いました。
(丹念にネット上を探索すれば、もっと安く同等の製品を買えると思います)
このUSB⇔RS232C/変換は入手難を覚悟していたのに、実際には巷に溢れていて些か拍子抜けです。
今は使われなくなった232Cインターフェースが選ぶのに困るほど出回っているのは意外でした。
おそらくは、シリアル同士なので簡素な仕掛けで済み、低コストで製品化できるからでしょう。
さすがに、普通のUSB接続機器のようにプラグ.アンド.プレイは利きません。
ドライバを手動でインストールしなければなりません。といっても、インストーラーを実行するだけですから、実質的にはバカチョンです。
これで変換ケーブルに関しては完了、、と思ったら、もう一山、、
変換ケーブルの232C側のコネクタはDsub9pinプラグ、TNC(KPC-4)の受けコネクタもDsub9pinプラグ、、アララ!
「両端ともソケット」の延長ケーブルが必要ではありませんか!!
該当する延長ケーブルを探してネットをさまよっている内に、某アマチュア無線家のサイトで変な情報に出会いました。
曰く、「、、、コンピュータとTNCをRS232Cのクロスケーブルで接続し、、、」、、、
えーーー?!ストレートじゃなかったっけ??
本棚の隅からKPC-4のマニュアルを引きずり出して読んでみると、やはり、ストレートでした。
あぶない!、、リバースを買うところだった。
延長ケーブルはアマゾンの代引き宅配で買いました。\791でした。
ちなみに、自作をすれば、\400で済みます。
秋月で、Dsub9pinメスのコネクタは\50×2=\100、シェルも\50×2=\100、
ケーブルそのものは200円もあればお釣りが来るでしょう。
昔、232Cケーブルは殆ど自分で作りました。
ノーマルとリバース、長さ、コネクタの種類とプラグ/ソケットの別、等、多くの要素を満たす既製品を見つけるのが大変だったからです。
接続する機器や使用するターミナルプログラムによっては、真面目に全てのピンが結線されていると、逆に働かない場合もあって、このようなときは既製品を買って改造するより丸ごと自作した方が返って手間いらずでした。
今でも、ジャンク箱には20本ほどの自作232Cケーブルが蜷局を捲いています。
しかし、その殆どがDsub25pin、数本ある9pinもプラグ⇔ソケットの組み合わせで今回の条件に合いません。
- TNC
TNCは2000年頃まで使っていたKPC-4をシャックの押し入れで発見。これを使うことにしました。
別室の戸棚からKPC-4Jも出てきましたが、壊れていました。他にもあるはずの二、三台は行方不明です。
ネットで探した限りでは、ケースに収められている昔のようなTNCで日本製の新品は見当たりませんでした。
筆者がパケットクラスターノードを運用していた1992年頃、同システムで使うためにコンピューターに内蔵するタイプのTNC(カントロニクス製)をアメリカから輸入したことがあります。
(JH1GTV-OM)に乞われて使用前に譲りました。OMはそのTNCを使ってノードを開設しました)
当時は珍しかった内蔵タイプが、現在は逆に、入手し易いようです。
少なくとも、国内の通販サイトではボード型のTNCしか見つかりませんでした。
新たに購入するつもりがないので詳しくは調べていませんが、MFJやカントロニクスは未だに単体型のTNCを売っているようです。
値段は130ドル程度で、シッピングを含めると15000円内外でしょう。
232Cの他にUSBの端子も付いているようです。世紀をまたぐ時の流れには抗えなかったのでしょう。
<中古のTNC+RS-232C⇔USB変換ケーブル>の組み合わせより、得策かも知れません。
- RIG
長らくお蔵(押し入れ)入りしていたIC-381に日の目を見させました。
TNCとの接続ケーブル(信号ラインとスタンバイ)も運用時のものが残っていて、そのまま使えそうです。
- 通信ソフト
一番厄介なのは「通信ソフト」だと思っていました。
パケット通信の黎明期にはパソコンのターミナルモードが用意できたら恵まれた方でした。
ワープロ機を不自由な思いをしながら使うこともありました。
しかし、Asciiエクスプレスが登場して以降、NIFTYやPCVAN等の隆盛と相まって、通信ソフトは急速に進歩し、克つ、潤沢に供給されるようになりました。
有名だったのはDOS時代のWterm(フリーウエア)と、老舗?の秀Term(シェアウエア)で、筆者も商用ネットへの接続とパケット端末の両方に使っていました。
問題は、WEBブラウザであらゆる情報を扱える今日、通信ソフトが生き残っているかどうかです。
また、例え、生き残っていたにせよ、ン万円のシェアウエアでは意味がありません。
しかし、あったんですね、これが。しかも、多機能高性能。
「なんで、これがフリーウエアなの?」というフリーウエアが、、
そのフリーウエアとは「Tera Term」です。
この通信ソフトも、1990年台の昔からあったと思います。
Wタームや秀タームと併せて用途に応じて使い分けていたと朧気ながら記憶しています。
このターミナルエミュレーターのソースは公開されていて、多くの有志の手で継続的に改良が重ねられているそうです。
「テラターム」というネーミングが作成者、寺西高さんの名字から採られたものであることは容易に想像が付きますが、その昔「寺子屋シリーズ」の名でPacktRadio用のソフトを多数供給していた「PRUG(Packet Radio Users Group)」と関連があるのでしょうか。
あるとすれば、元々はPacketRadio用に開発された通信ソフトに違いなく、今回の試みが何のトラブルもなくスンナリ成功したのは、そのおかげが大きかったということになるでしょう。
運用
TNCのマニュアルとターミナルエミュレータのヘルプをガイドにしました。
オペレートに関して難しいところは特にありません。
筆者は、誰にも見られることのないであろうビーコンを出して遊んでいます。
ちなみに、ビーコンのテキストは、、
Is there any odd person enouph to running packet radio these days ? です。
最近になって天袋の奥から出現したタスコのTNCとFT100にDELLの組み合わせで、もう一局poopを作りました。
自分と自分を繋いで、いにしえのデータ通信がまともに働くことは確認済みです。
このページは書きかけです。(最終更新-2012年)