今まで使ってきた数台のカメラを、それらで撮った共通の被写体である世田谷市場屋上からの眺望をサンプルに比べてみました。
初心者の私には、状況に即した最適なセッティングを探り当てる能力がありません。
露出補正や絞り優先AEくらいは、たまに使いますが、モードダイアルの位置は大抵<まるごと、お任せモード>か<ほとんど、お任せモード>です。
サンプルとした写真も、カメラ任せで撮影したものです。
撮影者の未熟故、撮影画像の品位は、それぞれのカメラに実装された電脳の賢さに大きく依存します。
つまり、ハッキリ言って、光学系及び受像素子の性能だけを浮き彫りにしての検証は私には無理です。
ですから、正確には、基本「バカチョンモード」、ときに「バカチョンに準じるモード」で、引き出しうるパフォーマンスの比較、ということになります。その点を踏まえてご覧下さい。
なお、主に「解像度」を比較の具体的な対象としました。カメラの性能の基幹を成す要素だと思うからです。
DSC F717 (2002年10月発売/2003年7月購入)と DSC F828 (2003年12月発売/2005年1月購入)の比較。(2007年にF717を売却、つまり、二年間、両機を併せ持っていました)
それぞれの機種で、同時刻に同じ被写体を同じアングルから撮った写真で比較してみる。
この一般的な認識を逆手にとり、画素数は増やすものの、それ以外の機能を端折ってコストを抑え、「据え置き価格で高性能」を装った機種がいくつも発売されました。
これとは真逆の「レンズの重要性」を消費者に提示した最初のデジタルカメラが F717 でした。
その衝撃デビューに比べると、後継機 F828 が遂げた進化には物足りなさを感じたものですが、それは、「カールツァイスを含めた他の要素には改善が無く、500万画素から800万画素への増加分が上乗せされただけ」、つまり、結果的に「画素数増分=性能向上分」の従前路線に戻ってしまったせいかもしれません。
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デジタルカメラを囓っている限り「パープルフリンジ」を避けては通れません。
平面受像体に起因するレンズ内通過部位の違いによる位相ズレについて/執筆中
モアレとか偽色とか、高度な課題には触れたくありません、、
銀塩フィルムにしろ、CCD、CMOSにしろ、あるいは、印刷にしろ、液晶ディスプレイにしろ、メディアを介して扱われる色形は、全て偽に過ぎません。
どう頑張っても本物は「肉眼で見る、そのもの」だけです。
「偽物」を本物に近付けるためには「一筋縄」ではいかず、「三筋」も「四筋」も動員する羽目になり、目眩がするほど多くの要素が絡みだします。
こうなると、必ず出張ってきて評価を混ぜ返すお節介者が「個々の好み」です。
私は、何事によらず、この「好み」という妖怪の出没する問題に深入りする気が起こりません。
正面から対峙するには厄介な否定的要素に纏わる有象無象に、勇を鼓して取り組もうとすると、この「妖怪」がしゃしゃり出て一切合切を飲み込んでしまい、結局、何も俎上に上らないからです。