K20Dと他の使用機種を比べてみる

一枚目−K20D(DA 16-45 F4ED AL)、二枚目−Pentax 645N、三枚目−K10D、四枚目−DSC-F828、五枚目−α65(SAMU)
六枚目−α65(ZA)、七枚目−α7R(ZA)、八枚目−α7R(SAL50F14)、九枚目 − α7R(SAL30700G)、十枚目 − α7R(同左)

世田谷市場から周囲の街並みを写す。

上がK20D(DA16-45 F4ED AL)。下がPentax 645N(75mm 標準)/ ベルビア100 / GT-X700

撮影日時が違うし、下の645Nの写真にはスキャナが介在してます。
このサンプリングでは確たる評価の下しようもありせんが、K20Dは中判カメラである645Nにかなり肉薄しているのではないでしょうか。

Pentax DA 16-45 F4ED AL は、いわゆる「名玉」と評されるレンズです。
ズームレンズセットを購入した僅か数日後に、セットレンズを下に出して買い換えて以来、他のレンズを装着したことは殆どありません。

下はK10Dで撮った写真です。

K10Dの有効画素数1057万のCCD 23.5X15.7 に対して、後継機K20Dは1407万のCMOS 23.4X15.6 。
有効面積率で不利なCMOSで、しかも、画素数が増えているのに、縦横0.1mmづつと僅かながら小さくなっている始末。
メーカーの能書きに曰く「配線部分の細密化で受光部の面積を確保した」

上のK10Dと下のDSC-F828を比べると、総合的には828の方が良いように思います。
2メガ以上劣る受像素子画素数を補って余りあるカールツァイスの描画力です。
しかし、CCDのカケラに800万画素を詰め込んだ報いまでは救いようもなく、ラチテュードはひ弱です。
もっとも、「645N+リバーサルフィルム」と似たり寄ったりで私は気になりませんでしたが、

828は空を写し込むとシアンが被ったような画像になります。
717もそうでした。ちなみに、この写真を撮ったときのホワイトバランスはオートです。

上はα65で撮りました。レンズはセットに付属の標準ズーム SAL18552(DT 3.5-5.6/18-55 SAM U)です。

原画像(6000×4000/11.9Mbytes)を等倍まで拡大して見れば分かると思いますが、解像度、コントラスト共に高い品位にあります。
さすがに、2000万画素を超すとシャープネスを捻り出す小細工は要らないようです。
ただし、喜ぶべきか悲しむべきか、後述のα7Rの吐き出す絵には遠く及びません。
2013年11月22日 / 1/500 f/9 ISO/100

SAL18552はSAL70300Gを買ったときに手放してしまいましたが、値段の割りには良いレンズでした。
暗所で描画力が極端に落ちるという欠点はありますが、普通の撮影シーンでは ゾナー T* DT 16-80 に付け替える必要を感じませんでした。

SAL1680Z(Vario-Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA) で撮りました。

セットレンズで撮った写真とは撮影条件の違いを考慮しても説明できないほどの差があります。

ホワイトバランスの違いだけではなく、薄墨を流してアミを掛けたような「ある種のノイズっぽさ」を感じます。
SAMUで撮った写真の方が少なくとも実際に目で見た印象に近いように私には思えます。

四万円足らずのレンズが十万円を超えるレンズより品位の高い画を描くと聞けば、大多数の方は「噴飯物」だと仰るでしょうね。
ごもっともです。

私の入手したツアィスが途轍もなく外れてたのかもしれません。

あるいは、また、画像エンジンの動作パラメーターとの相性も含めた私の鑑賞眼が偏向しているからかもしれません。
芸術性を追う域のほとりにさえ到達していない現在の私が「写真」に求める最優先の要素は写実性です。
多分、これは「真を写す」という和訳のニュアンスが感性に染みついているせいでもあります。

Any How 素人の妄言と聞き流して下さい。

α7R に LA-EA3(マウントアダプタ)を介して SAL1680Z を装着しました。

レンズがAPS-C用なので、映像は撮像体中央のAPS-Cサイズ分の領域に投影、記録されます。
これはデジタルズームをかけた状態に等しく、3640万画素の画像は得られません。
それどころか、画像サイズが α65+ZA の 6000px×4000px に対して 4800px×3200px 。
画素数に至っては、α65 の2430万画素に対して、フルサイズ3640万画素の大きなキャンバスなのに、使うのは1550万画素足らずです。(4800×3200)/(7360×4912)×3640≒1550

それでも、α65+ZA より、α7R+ZA の、この写真の方が勝(まさ)っていると思います。

画素数のマイナスを埋めて、なおかつ、総合性能を嵩上げするためには、撮像素子の定性的な能力差だけでは足らないと思います。
これを補うのが恐らく「放熱」です。これはフルサイズという寸法に依存する定量的な「ご利益」です。
α65 と α7R の画粗密度はそれぞれ、24300000÷(23.6×15.6)≒66000、36400000÷(35.8×23.9)≒42542、α7R の方が、かなり粗めです。
このスカスカ加減が冷却に有利に働かないわけがありません。、、きっと、、
それだけではなく、楽に放熱できれば、他の要素に配慮する余裕が生まれます。、、きっと、、
つまり、冷却に占められていたリソースを他に振り向けられるということです。、、きっと、、

α7R に SAL50F14 で撮りました。

非常に明るい(開放F値1.4)フルサイズ対応レンズですが、単焦点の悲しさ、庇とテラスを画角から追い出せません。
テラスの突端まで行けば逃げられますが、保安フェンスの裾の40センチもない隙間を匍匐前進でくぐり、腰の高さにある空調ダクトを何本もまたがなくてはなりません。
大した手間暇でもありませんが、カメラを庇うのが煩わしくて、やめました。

写り自体は、まずまず、悪くはないと思います。濁りのないスッキリとした描写です。3640万画素を敷き詰めたフルサイズのキャパシティー、それを実感できる絵に、ようやく辿り着きました。
上の写真の他に、同じ時に撮った写真をもう一枚ディレクトリに置いておきます。二枚ともサイズは20Mbytes以上です。

α7R に、レンズがSAL70300G(70-300mm F4.5-5.6 G SSM)。 ネット上の評価サイトで人気のフルサイズ対応望遠ズームです。

フルサイズ3640万画素と光学ズームのコンビネーションはやはり Fine Business です。

α65で撮った田無タワーα7Rで撮った田無タワー

同じ時に写した写真を、もう一枚載せておきます。

写真左端の大きなビルはNHK放送技術研究所です。
背後に秩父の山々が写っています。左に30度ばかり振ると富士山が見えるのですが、ゴルフ練習場のネットの向こう側で絵になりません。


アルファ用のレンズは、他にSAL2875を持っていますが、本稿に掲載するに足る絵は撮れませんでした。
短中焦点域の明瞭度はSAL50F14に僅かに劣る程度ですが、65mmを超える長焦点域はS/Nが落ちて使い物になりません。


主に解像度を比較検証するという本稿の趣旨に添って、掲載写真の撮影にあたっては、フォーカルを設けず、絞り込んでのパンフォーカスを基本としました。
被写体も自ずと限定されます。上述のとおり、市場からは曲がりなりにも富士山が望めますし、隣接する砧公園の桜や紅葉も見事です。
このような被写体を主題に置く撮影では、初心者の手に余る手法である「ボケ味」を絡めるのが定番の絵作りですが、当の初心者にとって都合の良いことに本稿の目的に馴染みません。

なお、タブレット端末は下三枚の原画像を等倍で忠実に表示するのに適う充分な精細度を具えていません。
これら低解像度のディスプレイでは、他の画像との差異を認識出来ないと思われます。


これでハードに関する限り基礎は整いました。ここが私の写真道楽のスタートラインです。
今までは「悪くない写真」を撮るのに四苦八苦してきましたが、これからは「良い写真」を撮る努力をしていきたいと思います。

本稿は終わりです。

このページに載せた写真には一切レタッチを施していません。


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