無線従事者免許「第一級アマチュア無線技士」を取得する

縁側に面した二間続きの和室を仕切っている柱を背に座布団が敷かれています。
考査の前日に、そこに座って教科書を読みます。出題範囲を各教科当たり30分づつ。読むだけです

弟の同級生の兄です。彼はこの学習法で満点以外を取ったことがありません。

敷きっぱなしの座布団の下に蟻が巣くってしまったそうです。

このような学び方で東大に現役合格した人に受験のノウハウを聞いても役立つ答えは期待できません。
彼には凡人が何に躓くかが解っていないからです。

恐らく、例えば、九九も微分も同じ易しさに感じていて「厄介さ」の区別が付いていません。

合格の秘訣を問えば、「教科書や解説書を一通り読むこと」だと答えるでしょう。
更に、必要な能力は?と突っ込めば、「字が読めること」と応じるに違いありません。

対して、典型的な「凡人以下」である私の経験談は「鬼神の如く優秀」ならぬ多くの人の参考になるはずです。

言い訳

開局当時から上級免許を取りたいと思い続けてきました。
それが叶わなかった訳は

開局後の数年は和文の習得が思うに任せず(というか、殆ど勉強しませんでした)二の足を踏んでいました。
その内、無線への興味が薄れ、十年ほど将棋に浮気していました。

サイクル22が立ち上がりかけた頃、ようやく無線に復帰しました。
怠け心に鞭打って学習テープを聴き始めたのですが、連日開けるハイバンドでのDXingが面白くて勉強に身が入りません。
そうこうしているうちに月日は流れ瞬く間にまた十年が過ぎました。

次にモジべーションが蘇ったのは1996年に電気通信術から和文が削除されたときです。
ところが、仕事の暇な時期に当たる十月期が翌年の1997年に無くなってしまいました。
これで膨らみつつあった意欲が一気に萎んでしまいました。
新たに制定された年三回の試験日のいずれもが私の仕事の繁忙期と重なるからです。
四月、八月、十二月の第一週の土日は他に換えの利かない大事な日で、 休むと前後への影響も合わせて年収の3パーセントがトビます。

この時点で上級資格は諦めました。

その後、サイクル23には50MhzのDXと移動運用に嵌まり、サイクル24には又しても別の趣味である写真にうつつを抜かしていました。

心変わり

挑戦の再開に、まともな動機があったわけではありません。
自営とはいえ普通ならとうにリタイヤの歳になって本業が暇になった(正確には暇にした)ことが素地としてはあるかもしれませんが。

ただ、きっかけとなる出来事がありました。
総務省のホームページで局免情報を閲覧できることが分ったのです。それを知ったのは2018年の五月でした。
これはマズイ!いずれは出力欄にKWを記載し得るように従免の条件はクリアしておこうと思いました。
それも、ぐずぐずできない。遅くとも三、四か月の内には何とかしようと、、
このサイトの認知が進み閲覧数が幾何級数的に増えていることが明らかだったからです。

*極めて重要で、かつ、恥ずかしい注*
*これは私がオーヴァーパワーをしているからではありません。(HF+50MhzはIC-7300のベアフット、VUはIC-9700です)
*KWが許される(実際は五円玉程にちっぽけな)資格を有していることを誇りたいからです。
*我ながら、何とも狭量で情けない理由ですが、この虚栄心は表記法が変わったおかげで局免変更申請なしに満たされることになりました。1AFです。

いずれにせよ、年収の3%消滅も一回限りなら目を瞑ろう、と、呆れた決断を下してしまったのです。

幸いなことに、本業への影響が最も少なそうな八月期が直近でした。


お勉強

法規はお世辞にも真面目に取り組んだとは言えません。
常識で判断できる問題が大半だからです。
200題の問題集を二回り読んだだけです。それでも延べ15時間を費やしました。
注意すべきは一点だけ。「罪と罰」の対応です。罪の重さと罰の厳しさは比例するとはいえ正確な一対一対応までは推し量れません。これは覚えるしかないでしょう。
なお、電気通信術の代わりに「点と線で表されたモールス」の解読が法規の試験中に出題されますが、上級を目指すほどアマチュア無線に浸っている人ならば特に勉強する必要は無いでしょう。
耳で聞いたモールス符号は単位毎のコードとして脳裏に記述する手順が必須で相当の習熟を要しますが、印刷された点と線は一字毎の纏まりとなって問題用紙上にとどまっているのですから。

工学は法規のような訳にはいかず、200題の問題集を普通にノートを使って二回り、さらに、頻出問題を150題ほど、こちらも二回り勉強しました。 時間は延べ30時間を超えたと思います。

工学については丸暗記が得なのかキッチリ理解した方が良いのか、私には判りません。人によって違うと思います。
ただ、覚えるだけではなく理解をすれば知見の階層をより大きく上ることが出来ます。当面の課題そのものはもちろん周辺までもが簡単に把握できるようになったりします。
「広く深く見通せるようになり」「先に進みたくなる」、アリ塚座布団東大生のごときは、おそらく、これが容易に出来るのでしょうね、
もっとも、一アマ取得を終点ではなく通過点とするのならば、つまり、一アマ取得後もプロ資格を目指して学習を続けるのならば「丸暗記」でも「きっちり理解」でも、行き着く先は同じです。
「理解を伴わぬ丸暗記」でも、その内、いやでも理解できてしまうからです。

試験の水準

三、四級が中学卒業レベル、二級が高校卒業レベル、一級が大学一年修了レベルと言われていますが、 それぞれの学制で身につく一般的な知識を合格ラインに準えたものだとしたら的確な評価とは思えません。

三、四級の工学には中学卒業レベルより高度な知識を要する問題も出題されます。
また、一級や二級に出題される、例えば「キルヒホッフの法則」や「ミルマンの定理」、「平行二線式給電線の特性インピーダンスZo[Ω]」、「低周波増幅器のひずみ率K[%]」、「相対利得Gdのアンテナの電界強度E[V/m]」などの全てを、文理過程にある大学一年までに授業で学ぶでしょうか?

法規に至っては、電波法や関連政省令など教わるはずがありません。モールスコードも同様です。

中学卒業レベルの知識を持ち、過去問をシッカリ勉強した後に、三、四級の試験に挑む人にとって、落第点を取ることは、故意に間違えでもしない限り、確かに不可能に近い難事です。(それでも、アメリカの Technician よりは難しいと思います。注*)
一方、大学一年レベルの知識を完璧に習得した人でも、上級向けの勉強をせずに、一、二級の試験を突破するのは無理だと思います。
つまり、当該学制レベルの知識は必要条件であって、合格には、加えて「充分な知見」が不可欠です。

巷間言われる冒頭のような評価を頭から信じて甘く見たら、痛い目に合うかもしれません。

各級の難易度の差:

二級と三級には大きな隔たりがありますが、一級と二級には、さほどの差はありません。

とはいえ、違いは歴然としています。二級の試験は拍子抜けするくらい簡単でしたが、一級は易しいとまでは言えません。
いや、私個人の印象を包み隠さず述べれば「二級より可成り難しく」感じました。

もっと詳しく書けば、「二級の試験で満点近くを取るほどの実力で一級は当落線上」です。
私は二級は法規工学とも満点でしたが、一級は楽勝ではありませんでした。
ギリギリとは言えないものの苦手傾向の問題がもう三つ四つ多かったら不合格もあり得ました。

(注*)先日、某テレビ局で「一つの問題を平成生まれの解答者全員が正解したら賞金百万円」というクイズ(トリニクって何の肉?)がありました。
その最初の問題が「鰹節は、何を堅くしたものでしょうか?」
この問題をクイズがスタートする前に聞かされて感想を求められた昭和生まれ側の解答者の一人である徳光和夫さんが、
「鰹節は何を堅くした物でしょうか?ってんだろ?」と問題を復唱して、「そんなのクイズの問題じゃないだろう!?」
Technicianの問題は、これに近い易しさです。答えが問題の「ど真ん中」に書かれている(ようなも)のです。
ついでに、、言って、、しまいます、、ジェネラルやエキストラも日本の二級や一級より簡単です、、オ、ソ、ラ、ク、、

お勧め

時間の取れる人は受けては如何でしょう。舐めてかからなければ過半数が合格すると思います。

実際のところ、合格率は二割台から四割台の間を上下していて、五割台に乗ることは殆どないようです。
これは、多くの受験者が試験の水準を甘く見て、充分な備えを怠っているからだと思います。


技かな〜?

お勉強の課程で気付いた「技」?が色々とあります。更新の度に書き足してゆきます。

法規も工学も設問は概ね解答者に優しく出来ています。「易しい」ではなく「優しい」であることに注意して下さい。
問題自体は易しくありません。「記述式」なら合格率は今の半分以下に下落するのではないかと思います。
出題方法が「多肢選択」という優しい形式を採ってくれているので、及第点(一級=満点×0.7)が取りやすくなっているのです。

また、試験時間が法規、工学、共に二時間半もあります。難問に出くわしても様々なアプローチ(悪あがき/注**)を試みる余裕があります。

(注**)
この「悪あがき」という言葉で私が何を言いたいのか?
軽い「あがき」で真理に行き着けそうな「セカント法則」を例にとって具体的に説明します。

「セカント法則」とは、送受間の距離、その時の臨界周波数、電離層の高さ、以上三つの要素とMUF(最高使用周波数)の関係を記述した法則です。
この「セカント法則」については勉強し損ねていたとします。そして試験に出題されたとします。

解っていることを手がかりに探るしかありません。

まず、電波を真上(大地と垂直)に向けて発射した場合、周波数を次第に上げてゆくと、ある周波数を境に電離層で反射されなくなります。
この境の周波数が臨界周波数です。臨界周波数は電離層の電子密度に比例します。
これは基礎に類する知識で、上級を目指す人ならば心得ているはずです。

つぎに、7Mhzなどのローバンドで近間の局が聞こえないのに遠くが開けているといった経験をよくします。いわゆるスキップです。
これは電離層に対して直角に近い角度で入射すると突き抜けてしまう電波が、斜めに入射すれば反射するからに違いありません。
臨界周波数が電子密度に比例するように、反射しうる周波数の上限は入反射角に比例するはずです。

ここまでくれば「送受間を底辺とし電離層-地表間を高さとする二等辺三角形」を思い浮かべない上級従免受験者はいないでしょう。(左右の斜辺が電波の経路です)
この二等辺三角形を、頂点から引き下ろした垂線によって二分すると、線対称の直角三角形が二つ出来ます。
この直角三角形の三角関数を考察します。
斜辺と高さの比で表し、克つ、底辺が広がることによってθが増し値が大きくなる三角関数はSEC(正割)です。
このSECに基準となる値を掛ければMUFが求まりそうだと想像が付きます。そして、掛ける相手は「臨界周波数(送受間の距離がゼロであるときのMUFだ!)」以外にありえません。

「MUFはSECに臨界周波数を掛ければ求まる」= 解法に辿り着きました。
後は、選択肢の中から条件に合致するものを探すだけです。

このような作業が私の意味する「悪あがき」です。
一級の試験では、「悪あがき」で、法規一問、工学一問の、計二問を正解しました。

なお、「悪あがき」ではなく「善あがき」ではないか、という揚げ足取りはスルーさせて頂きます。<(_ _)>
また、「解法」という用語の使い方が間違っているという指摘は無視させて頂きます。_(._.)_
さらに、(送受間の距離がゼロであるときのMUFだ)の部分が自家撞着だとの指摘には「その通り」と認めます。(*_*)

これは、「2かける3が解らなかったので、2を三つ足してみた」と似たようなものです。絡む要素が多少増えるだけです。
学び落とした分野に関わる問題でも「悪あがき」で何とかなる可能性は可成り高いと思います。


多肢選択

A問題もB問題も多肢選択です。正解は当然のことながら問題の中に必ず書いてあります。(選択肢も問題の一部です)


しかも、5択や6択の中に実質的には2択や3択の問題が結構あります。

例えば、三つの要素について真偽を問われた場合、組み合わせは2の三乗で八通りです。
ところが、選択肢は四つしかなかったりします。闇雲にマークしても25%の確率です。

さらに、例えば三つの要素をA,B,C,として、「Aは真」が正解、「Bも真」が正解だとします。そして、この二つの要素については割と平易で、解答者も知っていたとします。
残りはCの真偽の選択ですが、これは通常ならば二択です。
ところが、よく見ると、Cの真偽云々以前に「A,B,共に真」の選択肢が一つしかないのです。
出題者は「誰もが知っているであろうAについての正解と、同じく誰もが知っているであろうBについての正解が、両方共」含まれている選択肢を、正答の選択肢以外には作らなかったのです。
三つの要素の内の簡単な二つについて知っていれば、残り一つの難しい判定に悩むまでも無く、正答に辿り着けるように問題が出来ています

この例は4択ですが、もっと多肢の問題にも同様な選択肢設定が多く見られます。


実質1択ぽい5択なんてのもあります。有名?なのが以下の問題です。

  • 直流電流I[A]が流れている直線導線の微少部分Δl[m]から90度の方向でr[m]の距離のある点Pに生じる磁界の強さΔH[A/m]を表す式として、正しいものを下の番号から選べ.(図と五つの選択肢は省略します)
  • ΔHを表す正しい式(ビオ.サバールの法則)の右辺は分数で、その分母が 4×π×(rの二乗) なのですが、それに該当する選択肢は何と!一つしかありません。
    この分母を知ってさえいれば(式全体を覚えていなくても)、この問題は一者択一なのです。

    結論=始めに本当に5択や6択なのかを確かめるところから入る方が楽で早かったりします。


    逆流作戦

    計算問題は選択肢を題意に当て嵌めると、まともに計算するより遥かに簡単に解けることがあります。

    2018年8月期の工学、A問題12問目が好例です。

  • 図は、振幅が一定の搬送波を、単一正弦波で振幅変調したときの波形である。Aの値が8[V]のときのBの値として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、変調度は60%とする。(図と選択肢は省略します)
  • M=A-B/A+B に選択肢にある2.0Vを当てはめればピッタリ!歯ごたえのなさにガッカリするくらいです。

    選択肢からの逆算は式を良く覚えていないときにも役立ちます。
    過去問題集で学習しているときに、選択肢の中の怪しい数値に山をかけて探ってみると、かなりの確率で正答を掘り当てられました。
    これが使えるのは、うろ覚え程度までで、全く覚えていない場合は流石に無効です。


    結論=選択肢の中の怪しい順に代入していけば、大抵、半数を済ますまでには正答を引き当てられます。


    宣言

    「従免取得を広言して退路を断つことによって、意欲を励起し、かつ、持続するのに役立つ」と、よく言われます。

    私も、この手を使ってみました。「八月の国試で一級を取る」と数人の知人に宣言しました。

    効果の程はといえば、あったのか、なかったのか、ハッキリしません。
    そもそも、私はカッコ悪くても構わずにサボるタチです。
    ですから、「大見得切ったのに、落ちたら恥ずかしいなあ〜、、今更引っ込みは付かないし、、がんばろー」なんて、一度も思いませんでした。

    もっとも、私と同じ山(高くはないが低くもない≒凡人の生息域)の住民ならば、この類いの「おまじない」は不要だと思います。
    (有り体に言うと身も蓋もりませんが)チョット真面目にお勉強して、あとは、試験さえ受ければ、一級とはいえアマチュアの資格は一発で取れるはずです。
    (チョットであっても、真面目にですよ〜〜〜!舐めると、きっとコケます、一アマなんか寝ていても受かるだろうと思われるほどの手練れ?なのに落ちてしまった人を私は複数知っています)
    さらに、私どもより高いお山にお住まいの、例えば「アリ塚座布団東大生」などは、それ向けの勉強など一切せず、難問のことごとくを「悪あがき」で片付けてしまうでしょう。


    結論=体裁を質に流してもサボりたがる(私のような)人間には効きません。


    サービス問題

    法規も工学も「これで点数稼いでね」と言わんばかりの問題が結構あります。
    それらを落とさず、かつ、その他の問題の半分を正解すれば合格点に届きます。
    難問を突破するのは爽快ですが、合格のためには易しい問題で滑らないことが大事だと思います。

    以下に易しい過去問の典型例(工学のみ)を列挙します。
    なお、出題頻度に関しては、東京電機大学出版局の「合格精選400題」中の掲載頻度を参考にしました。


    法規

    冒頭にも書きましたが、法規は殆どが常識で答えの見える問題です。(所詮、アマチュアの資格試験です)
    大部分がサービス問題と断じても的外れではないと思います。ですから、(次項の工学のように)具体例は挙げません。
    私は法規の勉強を最低限に抑えて、浮いた時間を工学に充てました。
    そのせいで少なからぬ失点がありました。満点を目指す良い大人と子供は真似しないで下さい。
    しかし、勉強に充てられる時間が限られていて、かつ、資格が取れさえすれば良いと思う方には、私の採った案分(法規30%、工学70%)をお勧めします。

    法規の勉強時間を端折った理由は他にもあります。
    前にも書きましたが、実技の代替えとして法規中にモールス符号理解度確認の問題が出題されるからです。
    私が受けた期では、A問題に四問、B問題に一問、計五問が出題されました。(出題数は決まっているのだと思います)
    一問5点なので、つまり、端(はな)から25点分、下駄を履いているようなものです。
    合格点は105点なので、あと、80点稼げばよいのです。
    125点中の80点は64%なので、「かなり引掛け難いハードル」だと思います。


    工学

    キルヒホッフの法則や、複素数を使った交流理論などが登場するとたじろぎますが、そういった難しい問題は30問中5問もありません。
    私は、そのような難問に出くわしたら、取りあえず適当な番号にマークを施しておいて、時間が余ったら(注***)見直すことに決めておきました。
    他に少し骨っぽい問題が10問内外。残り15問ほどは下に並べたような易しい問題です。
    以下に列挙する問題の中に難しく感じるものが二割以上ある場合は受験を先に延ばした方が良いかもしれません。

    (注***) 実際には難問を含む全問の見直しを済ませても一時間が余りました。
    他の受験者も似たり寄ったりで、試験室からの退出が許される開始一時間後から30分位の間に三分の一程が席を立ち、開始二時間後には三分の一を残すのみになりました。
    席を立つ理由は、多分、可能な限りを尽くし終えたからです。つまり、解らない問題は諦めたということです。
    そうでなければ、最後まで試験室に残っている受験者が全受験者の三割に満たないのに、合格率が五割を切るはずがありません。


    「静電誘導」
    簡単を絵に描いたような問題です。(事実、分かりやすいイラストが問題図として掲げられています)
    この問題は頻繁に出題されます。

    「電界中の点電荷に働く力、及び、距離と電位差の関係」

    「平行板電極の大きさ、間隔、誘電体の比誘電率、静電容量の関係」
    頻出問題です。

    「抵抗、インダクター、キャパシター、の並列、直列、及び、その組み合わせ」
    抵抗だけの組み合わせでも、電流、電圧を絡めて結構ややこしく仕立てた問題があります。
    サービス問題には違いないのですが、あまり、舐めないほうが良いと思います。

    「直列共振、並列共振」

    「ファラデーの法則、レンツの法則、フレミングの法則」

    「コイルの自己インダクタンス、相互インダクタンス、合成インダクタンス」

    「コイルの和動接続と差動接続」
    難しく見えて単純な問題です。この問題も頻出されます。
  • 例題
    図に示す回路において、コイルAの自己インダクタンスが60(mH)及びコイルBの自己インダクタンスが15(mH)であるとき、端子ab間の合成インダクタンスの値として、正しいものを下の番号から選べ、ただし、直列に接続されているコイルA及びコイルBの間の結合係数を0.6とする。(図と選択肢は省略します)
    図を省略しましたが、コイル同士は差動接続になっています。従って答えは39mHです。
    計算問題中の値は計算しやすい数になっています。この例では、60と15をかけて900、その平方根が30、と言った具合に、きりの良い数字に収束するように出来ています。
    続きは、30に0.6を掛けて18、18を二倍して36、60+15=75から36を引くと、39(mH)、暗算で出来てしまいます。
    受験者から電卓などの計算ツールを取り上げた代わりの思いやりポリシーも、ここまで来ると「やり過ぎ」の感は否めません。
    AnyHow、計算の過程で、半端な数字が出てきたら、正解に至る道から外れていないか疑って下さい。

  • 「接地抵抗を含む、合成抵抗の問題」
    頻出問題です。接地抵抗という雲をつかむような概念が関わって難しく感じますが、実は簡単な問題です。

    「対地間静電容量を含む、合成容量の問題」

    「ホイートストンブリッジ」
    抵抗だけの回路は理解が簡単ですが、CやLが絡むと少しややこしくなります。
    大抵は真ん中の抵抗を無視できるという回路の特性を活かして問題を平易に仕立ててあります。

    「磁性材料のヒステリシス曲線」
    頻出問題です。
    受験勉強に充てられる時間が限られていて、最終目的が「一アマ取得」であれば、この手の問題は「丸暗記」が得策です。
    「理解」するのは、かなりシンドイけれど、「闇雲に覚える」のなら何とかなりそうという「丸暗記」向きのロジックです。
    「1/4波長垂直接地アンテナからの放射電力からアンテナへの入力電流を求める問題」
    「静電誘導」の問題と甲乙付けがたい易しさです。アンテナに関する問題は押し並べて簡単です。

    「臨界周波数、MUF、二点間の距離、電離層の高さ、正割、の関係(セカント法則)」
    計算問題として出題される場合が多い。単純な問題です。
  • 例題
    電離層の臨界周波数が12.6Mhzであるとき、800(Km)離れた地点と交信しようとするときのMUF(最高使用周波数)の値として、最も近いものを下の番号から選べ、ただし、電離層の見掛けの高さを300(Km)とし、地表は平らな面と仮定する。(選択肢は省略します)
    答えは、21Mhzです。三平方の定理を使って、数値を式に代入するだけです。
    800を2で割って400、それを二乗して160000、300を二乗して90000、160000+90000=250000、その平方根が500、この直角三角形の正割(セカント)は→500/300≒1.67、1.67×12.6(Mhz)≒21(Mhz)、この問題もほぼ暗算で出来ます。

  • 「フィルターの種類、通過帯域、減衰帯域、遮断周波数、減衰量」

    「電圧増幅器や電力増幅器の増幅度や利得を求める問題」
    二倍=0.3B(3dB)、電圧と電流は電力の平方根を取る、等を押さえておけば簡単。後は対数の計算をシッカリ。

    「演算増幅器の帰還回路の抵抗の値を求める問題」

    「負帰還増幅回路の負帰還を掛けたときの増幅度や帰還率の値を求める問題」

    「スタックドアンテナの総合利得の値を求める問題」
    二倍=0.3B(3dB)、素子数が二倍になる度に3dBを足せば良い。例、シングル→10dB、二列(二段)スタック→13dB、二列二段、又は、四列、又は、四段、→16dB、

    「定在波比」

    「論理回路の組み合わせ」
    値を繰り越しながら回路を辿るのが面倒くさいけど、注意すれば間違えようのない問題です。
    もちろん、論理式、論理素子記号(MIL記号)を知っていることが前提です。これは覚えるしかありません。
    念のためキーワードを四つ、二値(二進数)である、AND=論理積、OR=論理和、NOT=真偽値逆転

    「特性曲線を図示して、水晶発振子について問う問題」

    「DSP(デジタルシグナルプロセッサ)を用いた信号処理についての問題」
    頻出されます。

    「パルス符号変調(PCM)方式の原理と動作についての問題」
    頻出問題です。

    「AM波の平均電力と搬送波の平均電力、変調器の平均出力、変調度の関係を扱った問題」

    「SSB送信機の構成例と各部の動作」

    「FM送信機の構成例と各部の動作」

    次回更新時に加筆

    直前のページに戻る